第一回 足守川の視察調査をおこないました。
足守地区の住民にとって なくてはならない川 また 過去に何度も災害があり 暴れ川といわれていた川で 現在でも 様々な弱点を持っています。
足守防災会議では 足守川の現状を把握し 問題点を洗い出し 解決に導くため 現地を調査を開始しました。
その第一回目として 本日 黒谷ダムと粟井地区を視察調査してまいりました。
黒谷ダム管理事務所にて 増田様より概略を説明していただいています。
平成30年に導入された管理用PC
足守地域センターのPCと共有されていて 足守に居ながら ダムの状態をみることができるようになっています。
堰堤から ダムの概要を説明していただいています。実際のものを見るとわかりやすいです。
洪水バケの下部にある操作室に入らせていただきました。
ここでバルブの開閉を行います。
昭和47年の大災害を教訓に 防災と灌漑を目的に 旧黒谷池を抱き込む形で平成2年に竣工。 防災対応に55万トンの容量をもっている。
総社市阿曾と下土田を南端に足守地区へ農業用水として灌漑。 また サイフォンの原理でパイプラインや水路で 粟井・杉谷・日近などにも灌漑している。(農業用水の利用者は利用料を負担している)
スライドゲートの仕組みと 池の真ん中の吐出口のこと 毎年6月10日に放流を開始する。 一昼夜かけて 足守まで到達する。
ため池のでかいヤツなので 大きな排水ゲートはもっていなく 洪水予防の「事前放流で1m水位を下げるためには3日くらいかかることもある。
また 新規導入されたPCのシステムでも 1m水位を下げるために どのくらい事前に放流すればいいのか? は手計算しないとわからない。
通常は土地改良区の管理だが 洪水などで警報がでると岡山市の管理に移行する。
洪水バケから 越水する30分手前でサイレンを鳴らすことになっているが 過去に鳴らした例はない
平成30年7月6日 22時に越水したが サイレンは鳴らさず 周辺地域に広報車を走らせて広報を行った。
(黒谷ダム運用規定に違反しています。)
その後 粟井地区で堤防が存在しない地域をみて 平成30年7月に崩落がおこった現場をみせてもらいました。
旧道に降りてみました。まったく堤防がありませんね。2018年7月の際にはこの足元まで水がせまってきたそうです。
左奥に見える橋も消防車が通行できないため改修の予定だそうです。
これでも昔より 川の中の井堰を外したので水害は減ったとのことです。
黒谷ダムからの放水路が粟井地区の山沿いを通っていて その水路が氾濫して がけ崩れの原因になったということです。
また その水路の維持管理に80歳代の高齢者しか いらっしゃらないとのことで 危機感を募らせています。
次回の調査は1月16日 大井地区 足守地区の調査を行います。
足守川河川調査 第二回
・2021年1月16日 午後13時 大井小学校 駐車場集合
大井学区 足守川と日近川の合流点 薬研堀 久田公会堂からメガソーラー建設予定地
足守地区 葵橋より土手下に降りて 足守水位計・川崎町 中村橋から 新鬼城橋付近
下土田 用水氾濫現場
を視察予定です。
視察終了後は 足守公民館にて 振り返りと足守防災会議を行う予定です。
12月18日 香川大学磯打先生と打ち合わせを、いたしました。
3月21日に災害時の医療介護施設と地域の連携についてお話しいただく予定です。
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